田中照純先生の近況

田中照純先生の近況

私の楽しみ
田中照純 教授

本学で教員生活に入って早や30年余が経過した。その間、 特にゼミナールを通して多くの 学生たちと接してきた。まだ30才代の若かりし頃には、学生たちと兄貴気分で付き合ったが、彼らの父母の年代も越えてしまった今、さてどんな気分で付き合えばよいのやら。見かけはともかく気持ちだけは若くして、学生たちから煙たがられないようにしなくちゃ。

ところで、ゼミナールで学生たちと付き合うのは、われわれ教員にとっても楽しみの一つ。教室から出てゼミ合宿や工場見学などを企画すると、そこでは普段の学生たちとは違った顔をみることができておもしろい。

最近のゼミ合宿では、私の希望で必ず「ムービー・シアター」と称して懐かしい昔の名画を鑑賞する。ここ数年はアメリカ映画『十二人の怒れる男』を見ているが、それはもちろん2009年から我が国で始まる裁判員制度を意識してのこと。この映画を通して、学生たちに「民主主義とは何か」、また「人を裁くとはどういうことか」を考えてほしいから。そんな狙いは別にして、学生たちの映画を見た後の感想は好評のようだ。

さて、もう一つの楽しみに工場見学がある。これは企業の製造現場を見て日頃の学習に生かしたり、また学生たちが将来企業に就職してからも必ず役に立つ。いろんな工場へ出かけるが、やはり人気が高いのはビール工場や菓子メーカー。お目当てはもちろん、その場でビールが飲めたり、ダンボール一杯のお菓子をおみやげに頂くこと。

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